繊細な影と
柔らかな光に包まれる
about kumiko
脈々と
受け継がれてきた
上質な美しさ
飛鳥時代に仏教とともに木工技術が伝来し、
長い月日をかけて職人たちが技術を確立してきた組子細工。
釘を使わずに、薄い木の板を加工して文様を生み出す繊細な技は、
技術を昇華しながら脈々と受け継がれてきました。
それぞれの文様には願いが込められており、その多くは繁栄や発展。
先人からの想いを引き受けるように組子細工で仕立てた建具は、
華やかで柔らかな空間をつくり、私たちを包んでくれます。
日本人の生真面目さのもとで紡がれてきた伝統に、
ぜひ触れてみてください。
受け継がれた伝統を丁寧に紡ぐちから
feature
国内有数の木材産出県
熊本でつくる
川﨑木工の「くまもと組子」
technique
技術力
川﨑木工は、創業者である川﨑健二が木工の道を志したことにはじまります。各地の木工所にて加工技術を磨き、1960年に独立。現在の川﨑木工を創設しました。当時から組子細工を使った製品も手掛けおり、その技術は現在まで受け継がれています。創業当初から変わらない丁寧なもの造りと、経験豊富な職人の知識が誇りです。
proposal
提案力
川﨑木工は、自社で設計・製造をおこなうため、ご要望に対して臨機応変に対応可能です。釘などの接合道具を使わずに、木と木を組み合わせて作る「指物」建具を手掛けてきたノウハウを活かしながら、伝統的なものからモダンなデザインまで様々なアイディアでご提案いたします。
sustainable
環境に配慮
くまもと組子の素材は、250年の歴史が育む「小国杉」。熊本の山間高冷地で育った小国杉は、木目が詰まった丈夫な木材として評価されています。私たちは、地元熊本の森林保全活動として、県産材を積極的に利用しています。木を伐って、使い、植えることで森林を守り、持続可能な社会の実現を目指します。
くまもと組子4つの文様
meaning of pattern
日常が多くの幸せに
包まれますように…
文様に込められた想い
組子の文様には、長寿や子孫繁栄、豊作祈願など様々な願いが込められています。
くまもと組子では、由来や込められた願いから4つの文様を選び、製作をおこなっています。
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#01 asanoha
麻の葉
麻の葉は、平安時代から仏像に用いられるなど古来より日本にある文様です。正六角形で幾何学的な形が特徴。麻は成長スピードが速く、病気や害虫に強い植物のため、子供の成長を願う文様として使われてきました。古来、麻は「清々しさを表し、清浄で潔白で穢れを祓うもの」とされおり、神聖なものとして現在も神事に用いられています。
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#02 tsunoasanoha
つの麻の葉
六角形の幾何学文様で平安時代から仏像の装飾などに使われてきた麻の葉。麻の葉は成長が早く、真っ直ぐ成長するため、子供の健やかな成長の願いが込められており、子どもの産着や下着によく使われました。つの麻の葉は、麻の葉の文様を派生させたもの。雪の結晶を思い起こさせる、可愛らしい文様です。
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#03 goma
胡麻
栄養価が高い胡麻は、古くから不老長寿、長生きの薬として使用されてきました。この文様には、長寿と健康への願いが込められています。胡麻のさやの切り口から図案化されたと言われていて、花柄のようにも見えます。直線が美しく縁起のよい文様として、古くから日本人に親しまれてきました。
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#04 uragoma
裏胡麻
すっきりとした直線が印象的な胡麻文様。佐賀鍋島藩の定め柄としても知られています。当時、ごまは灯りをともす油や武士の栄養源として重宝されていました。このことから、武士の裃の柄にも用いられた格式ある文様です。裏胡麻(変わり胡麻)は、古典柄の胡麻を派生させたもの。組み合わさると幾何学模様のような柄が浮かび上がります。
川﨑木工では、
県産材を無駄にすることがないよう
様々な商品に加工し、
環境に配慮しています。